新世界より読んでみた
新世界よりという、小説を最近読みました
タイトルの通り、未来の話であり、しかし
過去の話でもありました。
私は思いました。
人類の歴史は繰り返されている
滅び起こり、また滅び
そして繰り返される同じ質問
人とはなんなのか?
これがこの本のテーマではないでしょうか。
そして、人のテーマなのだと思います。
多くの学問で学ぶこともこれだと思います。
作者の解答は
はっきりとはわからなかったのですが
想像するものであり、社会性を持つものであり、成長するものであり、自由であるものでした。
(悪い面だと、嫉妬、差別、忘却し繰り返すなど)
記憶に残るセリフ
「私は人間だ!」の他にもう1つ
「人はどれだけの血を流したとしても忘れてしまう生き物なのかもしれない」と言うような文が物語っていると思います。
ネタバレ↓
バケネズミという、知能を持ち人間の様に話せもする動物は、人間(超能力者)忌み嫌われ、蔑まれ妬まれていました。
力を持ったものが、持たざるものを作り、
使い、殺し、自分たちに忠誠を誓わせるこれが今の時代にも通ずる、この本の中の世界でした。
そして、バケネズミ(という人?)が鋭い知能で反逆をします。
この中で主人公は環境に揉まれ、時間とともに思考をしていきます。
果たして姿の醜いバケネズミを、人としてみることはできるのか?定かではありませんが
主人公は、共存を夢見てこの物語は終わります。
しかし、主人公はそのわりに
バケネズミという呼称を気にすることもなく、バケネズミの虐げられる苦痛を聞いても
そこにあまり言及することもしない。あまり自分を攻めたり、自分のバケネズミの扱いを根本的に変えたりはしませんでした。
バケネズミが利用できるからでしょうか。
人としては見れない、家族とも見れない
もともと、自分たちの下僕、奴隷のようなものだという印象が強すぎて変えられないからでしょうか?
この本は、私達に託す形で終わりました。
バケネズミと人間が共存できる社会。
相手を殺さなくてもいい、または殺させないための抑止力なんかなくてもいい
本当に共存できる社会を実現するということを。
人は、戦争を
やめられないのでしょうか。
その原因を知っていながらも
なぜ、解決できないのでしょうか?
これは私の生まれて
いじめを知り、加害者にも被害者にもなって
ずっと考えていることです。
そして、
最後に質問です
人とはなんなのでしょうか?
そして、答えです
想像力が未来を変える
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